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夏が近づいて気温が高くなると、汗を掻く量が増えて不快感を覚える人も多いと思います。しかし、汗を掻くことは身体にとって必要不可欠な働きなのです。汗を掻くことでどのような働きが身体で起こっているのか、汗にはどのような成分が含まれているのかなどを紹介していきます。

汗が持つ役目とは?

汗は、人間をはじめとするほとんどの哺乳類が身体の健康を維持するために必要な分泌物です。

汗を掻く理由

多くの哺乳類が汗を掻くのは、主に体温を維持するためです。恒温動物である哺乳類の多くは体表面を毛皮で覆われています。毛皮は外気温の変化を遮断する効果がありますが、体温の上昇を助けてしまうという働きも同時に持っています。体温が上昇すると身体は汗を掻いて体温の低下を行ないます。水分が蒸発すると、水分が触れている表面の熱が蒸発によって失われる働きを「気化熱」といいます。汗は、この気化熱の働きによって皮膚の温度を下げて体温を低下させるのです。汗を掻くことで、哺乳類は体温を一定に保っています。ちなみに、犬は汗腺が発達していないためほとんど汗を掻かず、舌を外に出して唾液を汗の変わりに発散させています。

汗に含まれる成分

汗は、血液の主成分である血漿とほぼ同じ成分構成を持っています。汗の主な成分は水分で、次いで塩化ナトリウム、尿素、乳酸で構成されています。汗がしょっぱいのは塩化ナトリウムによるもので、汗が乾くと塩の結晶が発生するのものこのためです。汗に含まれる尿素や乳酸は汗の臭いの元となります。

汗によって排出されるもの

尿素や乳酸は、身体を維持する過程で排出される体内の老廃物といえます。尿素は、たんぱく質を分解する過程で発生する物質で、血液中では尿酸として蓄積されています。乳酸は筋肉が糖をエネルギーとして使用した際に発生する物質で、疲労物質とも呼ばれています。血液中の尿酸濃度が高まると痛風を引き起こすことが知られています。これらの老廃物はある程度血液中に含まれているのが通常ですが、多くなりすぎると健康を害するため汗や尿と共に体外に排出されるのです。

汗が臭うのはなぜ?

汗を吸い込んだシャツから、酸っぱい臭いを嗅ぎ取った人も少なくないのではないでしょうか。汗の臭いは、尿素と乳酸によって発生しています。尿素は、アンモニアと同じ窒素化合物なのであまりいい臭いはしません。乳酸は増加すると血中のアンモニアを増やす働きを持っているので運動後は汗の臭いが非常に強くなるのです。

汗とわきがの関係

臭いのある汗を掻くことは、すぐにわきがや体臭の原因となるわけではありません。汗に含まれる成分と身体の表面に生息する常在菌の関係が、わきがの原因に大きく関わってくるのです。運動をすることで発生する乳酸は、アルカリ性の物質です。運動で汗を掻けば掻くほど、乳酸が多く含まれた汗が排出され皮膚の表面がアルカリ性に変化します。人間の身体は弱酸性なので、乳酸を中和するために皮膚の常在菌が働き出します。これによって、汗の臭いがより強まり体臭やわきがの原因を生み出すのです。

わきが
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